留学経験がなく英会話恐怖症だった私が、外資系企業に転職するまで、そして転職から10年経った結果

英会話が全くできない中で、ライフワークバランスと年収を重視して転職先を探していたところ、タイミングよく外資系IT企業からスカウトメールをいただき、面接もトントン拍子で通過して、その後10年も働き続けることになる企業へと転職することができました。
就職/転職は運や縁などと表現されることも多いですが、私の場合もこれに当てはまると思います。
さて、英会話が全くできない中で外資系企業に転職すると、どんなことになるのかを説明したうえで、私がこれまでどのように英会話/英語の鍛錬を積んできたのかをご紹介いたします。

こんな方におすすめ

  • 外資系企業への転職を考えていらっしゃる方
  • 外資系企業への転職を考えているが、どのくらいの英語力が必要か興味がある方
  • 英語力、英会話のレベルを上げたいと思っているが、どのように上げていけばいいのか悩んでいる方
目次

大学卒業時から転職前までの英語力はどのくらいだったのか?

2006年に大学を卒業したのですが、当時のTOEICのスコアは610点でした。なんとも言えないスコアですね。
新卒で入社した広告代理店は日本の企業だったので、全く英語を利用することはなく、ハードな環境下でただ毎日が過ぎていきました。
2012年頃から本格的に転職を意識していたのですが、軸として漠然とあった希望が「ライフワークバランス」と「今よりも高い年収」という2つです。
この2つを実現できそうな業界はほとんどなく、無知な私にはなんとなく外資系企業しか思いつかなかったのです。
ということで、久しぶりに英語の勉強を開始することを思い立ちました。
平日は仕事が忙しすぎるので、週末に集中して英語力の改善に取り組むことにしたのですが、何から手を付ければいいのか自信が持てなかったので、転職エージェントの何人かに率直に相談してみました。

英語ペラペラじゃないと、外資系企業って転職できないですか?

エージェント

英語がペラペラである必要はありません。英語に苦手意識がなく、学ぶ意欲があれば、転職の可能性は高いですよ。

じゃあ、特にTOEICのスコアとか関係ないですかね?

エージェント

いや、書類選考を通しやすくするために、TOEICのスコアは重要ですね。だいたい700点あれば、書類は通ると思います。

ということで、まず私がやるべきことはTOEICスコア700超えです。
それから8ヶ月くらいかけて、TOEICのスコアを上げるためだけに週末を費やしました。
土曜と日曜、近くのエクセルシオールカフェで2時間〜多いときは5時間ほど勉強するときもありました。

具体的にやった勉強内容は以下のとおりです。

  • 初めの1ヶ月は英単語も忘れていたので、単語帳テキストを買い、とりあえず一通り目を通し、わからない単語や連語をチェックしました。2回目以降はわからなかった単語/連語のみ復習といったように3回目以降も繰り返しました。
  • 2ヶ月目以降はTOEIC公式問題集を解いてみて、今現在の立ち位置を理解します。自己採点ではありますが、大学卒業当時とほぼ変わらないスコアだったので、TOEIC受験は腰を据えて半年後あたりをターゲットにおきました。
  • TOEIC公式問題集を繰り返すやることで、どのくらいのスピードで問題を解けば最後まで余裕を持ってたどり着けるのか、どんなタイプの問題が出るのかに慣れることができました。
  • 公式問題集だけでは新鮮味に欠ける時期がくるので、もう一冊くらい別な問題集を買い、それも暗記するくらい何度も繰り返しやることで、確実に実力が上がったように思います。
  • 以上の勉強をやりながら、リスニングのスコアもなんとか上げなければということで、問題集に付属しているCDを聴くようにしていました。が、残念ながらリスニングのスコアは、この勉強方法では改善されませんでしたし、転職前に改善することは難しかったです。

TOEICのスコアは1度の受験で780まで上げることができ、外資系企業の書類選考は通りやすくなったなと思います。
ただ書類選考は通過しても、英語が話せなかったので、面接では色々な苦労をしたことを今でも鮮明に覚えています。
外資系企業の面接で苦労したことは本記事ではなく、ぜひ「外資系企業の面接って実際どんな感じなの?」をご覧ください。
最終的に10年経った現在でも働き続けている企業から内定をもらうことができました。
転職の面接は「運」や「縁」といった表現はよくされますが、私もまさに「運」と「縁」に恵まれたと思います。

TOEIC780記念です。奇跡的に保管してありました。

外資系企業への転職、入社後に苦労したこと、努力したこと

TOEIC780スコアだと、少しは英語話せるのでは?と思われるのですが、はっきり申し上げて全く話せませんでした。道案内もスマートにできなかったですし、週末をどのように過ごしていたかさえも英語で説明することはできませんでした。
そんな状態で外資系企業に転職してみたのですが、最初の一年で苦労したことは以下の通りです。

  • 朝PCを開くと、アメリカ本社からのメールが大量に届いており、どのメールが重要なのかを分別し、どんな内容なのかを理解するだけで疲れる
  • 海外から偉い方が来日した際に、全く会話できず、自分の存在をアピールできない
  • 海外出張した際に、海外ならではのジョークに全くついていけない

苦労していたのは間違いないのですが、外資系企業であっても社内には英語ができない方が半数以上いらっしゃったので、居心地が悪かったわけではありませんでしたし、英語を強要されることもありませんでした。
ただ、このままではライフワークバランスは良いけど、あまり楽しく働けないなと思い、英語力を改善することを思い立ちます。
10年かけて、色んな英会話スクールを試しましたし、オンライン英会話も試しましたし、フィリピン1週間留学もやりましたし、英会話のアプリも試してみました。
私なりにどの方法が「どんな効果があったのか」、「どのくらいの効果があったのか」を費用と成長実感度をまとめてみました。

試した方法どんな特徴/効果費用成長実感度
ベルリッツ(少人数グループ)英会話の恐怖感をなくせる
先生のレベルが高い
高い
NOVA(マンツーマン)たくさん話せる
対面なので度胸がつく
先生のレベルはバラバラ
普通
(月謝制なのが嬉しい)
Gaba(マンツーマン)たくさん話せる
先生のレベルが高い
先生のアドバイスが的確
高い
Gaba(短期集中/マンツーマン)一日あたり3コマほど通える
家で予習や復習をすれば、
ちょっとした留学感覚
高い(割安)
イングリッシュビレッジ
(マンツーマン)
マンツーマンだが安い
自由なカリキュラム
安い
イーオン(グループ)英会話の恐怖感をなくせる
とにかく英語に慣れる
普通
DMM英会話(オンライン)気軽にできる
先生のレベルはバラバラ
安い
ELSA Speak(アプリ)発音矯正
気軽にできる
機械は容赦なく採点してくれる
安い
フィリピン留学(1週間)朝から夕方までぎっしり
フィリピン人、優しすぎる
高い
(航空券/宿泊費込)

成長実感度は私の主観になります。
英会話を勉強される方の目的や目標によって、オススメ度合いは変わるかと思いますので、その観点で整理したものは『外資系会社員が考える「最適な英会話教室」の選び方』をご覧ください。

2015年にはTOEICスコア835、2023年にはTOEICスコア910まで辿り着くことができました。
今では道案内は余裕で対応でき、英語の会議への同席も苦ではなくなりました。

TOEIC835記念です。こちらも奇跡的に保管してありました。そしてなぜか直近のものは手元にありませんでした。。。

最後に

現在も週に2回のペースでGabaのマンツーマンに通っています。
気の合う先生が複数いらっしゃるので、お互いの趣味の話から海外の文化の話、真面目な話まで幅広く楽みながら学んでいます。
では長くなりましたが、本ブログのまとめです。

  • 外資系企業の書類選考の通過はTOEIC700が目安。
  • TOEICのスコアは、リーディングは独学で比較的簡単に上げられるが、リスニングの改善は独学だけでは難しく、英会話を楽しめるようになったり、発音矯正などのきっかけが必要だと個人的な経験として感じています。
  • 留学せずとも10年継続すれば、海外の人と1on1の打ち合わせができるようなレベルには成長できます。
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この記事を書いた人

はじめまして、ゆーぞうです。

1984年に生まれ、高校まで福島県で育ちました。
何もない場所と時代だったので、漫画とテレビとゲームがエンタメの中心でした。

2006年に大学を卒業し、新卒で広告代理店に入社。
激務でしたが、18時に帰るために誰よりも結果を出すことにこだわっていました。

2013年に外資系IT企業に転職し、現在に至る。

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