外資系企業で面接官を経験して気がついた外資系ならではの採用トレンドや特徴3選

2013年に外資系IT企業に転職してから早10年ですが、その間にキャリア採用の面接官を務めることが何度かありました。
今回のブログでは外資系企業で面接官をして初めて気がついた外資系ならではの採用トレンドや特徴をまとめましたので、外資系企業への転職を検討されている方々の少しでも役に立つ情報となれば幸いです。

こんな人にオススメ

  • 外資系企業のキャリア採用って、年間のどの時期に一番盛り上がる傾向があるか知りたい方
  • 外資系企業の面接って、英語は必要になるのか知りたい方
  • 外資系企業ならではのコツやハプニングを把握しておきたい方
目次

外資系企業のキャリア採用って、いつ申込むのがベストなの?

私なりにネットで調べてみると、外資系企業への転職は10月〜12月がオススメと記載している転職エージェントのサイトを多く目にしました。その理由として多くの外資系企業の年度が1月開始で12月終わりなので、10月〜12月に転職活動を終わらせれば1月の新年度を一緒に迎えられるからというものでした。
しかしながら、この10月〜12月というのは実際に外資系企業で働いている私の経験からすると、全くズレていると感じています。外資系企業への転職活動時期として最もオススメなのは、間違いなく1月〜3月です。
というのも先程も記載しましたが、外資系企業の年度は12月に終わります。そうなると、ほとんどの部門での新年度の方針や、それを実現するための人員補充の承認を本国から得る必要があります。その承認が降りるのがだいたい1月で、それから一気に採用活動が走り始める印象です。外資系企業は日本企業以上に四半期での目標達成を重視していて、第1四半期が終わる頃(3月)には人員補充を完了させたいと思っている企業が多いと思います。そのため1月〜3月が間違いなく外資系企業へのキャリア採用に申込むベストな時期だと思います。

ここで余談で。なぜ4月以降にも応募されているポジションが存在しているかという理由なのですが、これには以下のようにいくつかのタイプに別れます。

・採用基準が高く3月までに採用が決まらず、採用側が妥協したくないと思っているため
・前任者が期中で退職したため、補充が必要になったため
・該当部門のビジネスが好調で、もっと人員拡大したいため
・該当部門に何かしら問題があり、人材流出が激しく常に補充が必要なため

外資系企業の面接って、絶対に英語が必要なの?

これに関しては、申込む役職によるというのが私の意見です。
マネージャー以上の役職に申込む人は、ほぼ間違いなく流暢に英語が話せる必要があると思っていますし、英語での面接も間違いなく求められるでしょう。おそらく本国の方とのリモート面接も行われるはずです。というのも、実際にマネージャーとして採用された場合、レポートラインが本国の人になる可能性が高く、英語で直接でのコミュニケーションが求められるためです。
一方で現場レベルのポジションに応募する方は、必ずしも英語を話せる必要があるとは思っていませんし、英語での面接が求められないケースも多いと思います。しかしながら、応募要項にはビジネスレベルの英語が話せることが望ましいと記載されていることが多いですよね。あまり過度に心配せずに、とりあえず挑戦してみることをオススメします。
私自身の面接での経験談も、別のブログ「外資系企業の面接って実際どんな感じなの?私が経験したユニークな面接3選」でまとめているので、ご参考までにご一読ください。

外資系企業の面接は、一次面接の印象で決まる?

外資系企業の面接のプロセスは、もちろん企業によって違いがあるのは間違いないのですが、採用までにじっくり時間をかけられるのか、それとも急いで人員補充する必要があるのかによって、面接のプロセスも回数も大きく変わってきます。
現場レベルで申込むのか、マネージャー職で申込むのかでも、そのプロセスは変わってくると思いますが、ここでは現場レベルで申し込んだ場合のプロセスを例に挙げて説明していきます。

現場レベルで申し込んだ場合のプロセス例

STEP
現場担当者1or2名との面接

・入社後に一緒に働くことになるであろう現場担当メンバーと1on1か2on1の面談
 ・これまでの経験やどんなことをしたいと思っているかをアピールする場
 ・入社後のズレが生じないように業務内容をすり合わせる場
・本面談の前に、人事との簡単なインタビューが入る可能性もある
・2on1の場合、1人は質問役、1人はメモ役に徹している場合があります

STEP
マネージャーとの面接

・一次面接の結果がものすごく良かった場合
 ・一次面接と同様の内容の確認が入る
 ・オファーレターを出した場合にサインしてくれるかの本気度を確認される
・一次面接の結果がギリギリだった場合
 ・一次面接と同様の内容の確認が入り、更に深堀りした質問がされる
 ・深堀りした質問に具体的な経験に基づきロジカルに回答できない場合は、通過が難しいと思われる

STEP
シニアマネージャーとの面接

・現場担当レベルでの申込みの場合、シニアマネージャーとの面談はほぼ確認の場です
・ここまで辿り着いていれば、マネージャーは通したいと思っているということを意味していると思います。日本企業以上に時間を大切にしているので、悩んでいる人材をここまで通すことはありません。

このプロセスの中身を見ていただいてわかるように、一次面接での印象がその後の面接の印象にも作用することになりますので、気を引き締めて臨むようにしましょう。

まとめ

無事にシニアマネージャーのプロセスまで辿り着いたとしても、決して安心してはいけません。外資系企業ではマネージャーもシニアマネージャーも急に解雇されたり、自ら転職することもあります。そうなると、新しいマネージャーやシニアマネージャーとの面接を改めて求められることがあります。
また、本国から人員補充の承認が急にキャンセルになることもありますので、オファーレター(採用通知書)にサインするまでは油断しないようにしましょう。

  • 外資系企業のキャリア採用は、1月〜3月がオススメ
  • 外資系企業の面接は基本的に日本語だが、マネージャー職は必ず英語が求められる
  • 外資系企業では採用プロセスが追加されたり、採用自体が消滅したりするので要注意

外資系企業の採用事情や転職時の裏話などあれば、ぜひ皆様も気軽にコメントをお寄せいただければ嬉しいです。

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この記事を書いた人

はじめまして、ゆーぞうです。

1984年に生まれ、高校まで福島県で育ちました。
何もない場所と時代だったので、漫画とテレビとゲームがエンタメの中心でした。

2006年に大学を卒業し、新卒で広告代理店に入社。
激務でしたが、18時に帰るために誰よりも結果を出すことにこだわっていました。

2013年に外資系IT企業に転職し、現在に至る。

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